故・大林宣彦監督の平和のバトン、ふくだももこ監督の「保育部」構想…思い溢れたTAMA映画賞
「少しでもいろんな人が働きやすいようにしていけたらと思っています。皆さんも応援してください」と呼びかけた。
最優秀作品賞を受賞した『海辺の映画館-キネマの玉手箱』は、今年4月10日に死去した故・大林宣彦監督の遺作に。授賞式には大林夫人である大林恭子プロデューサーに加え、奥山プロデューサー、常盤、厚木、細山田、細田、吉田が顔を揃える。
恭子プロデューサーは、病床の宣彦監督について「毎日夢は全部映画だったみたいで、私に会うと『今日は何時からスタジオ入りなの?』とか、『まだやりたいことがいっぱいあるんだよ』とか、まだ終わってないんだっていつも言ってました」と明かす。「黒澤明監督が生前大林をすごく可愛がってくださって、『大林くん、世界が平和になるのは僕は400年かかると思うよ。そこまで生きてられないから、大林くん、僕の続きをやってね』とおっしゃったんですね。映画の持ってる力を信じて、未来の子供たちに平和な穏やかな世界を望んで、黒澤さんからバトンを預かった。
観客の皆さんにもバトンを渡されたと思います」と語った。
また「大林チルドレンとして、段取りを無視させていただきます」という常盤は、「ここにいらっしゃる皆様と同じように、『キネマの玉手箱』もコロナの影響で初日の舞台挨拶とかができなかった。