「今さら聞けない ! 」マーケティング担当者のためのアドテクノロジー (5) 「セグメンテーション」「ターゲティング」「ポジショニング」をおさらい!
すなわち、競合に対して優位に立つことが目的となり、さまざまなマーケティング戦略と整合していなければならず、マーケティング・プロセスの中でも重要なステップとなります。
ポジショニングを進めていくうえでの考慮すべき点は2つです。
1つ目は、製品・サービスの「特性」を顧客のベネフィットに変換すること。顧客の頭の中にある「価値」感に合わせて、メッセージを考えなければなりません。「性能」や「スペック」「割引」といった部分を訴求する前に、自社製品・サービスを利用することで得られる「体験」や「感動」「メリット」などをイメージさせることが重要となります。
2つ目は、設定したポジションでNo.1であること。2番ではダメです。よくある例えですが、日本で一番高い山は皆、知っていますが、2番目・3番目は知られていません。
「日本一」と言えなければ、「関東一」「町で一番」としてターゲットを絞り込むこともできます。できるだけ競合しない土俵を自ら作ることです。
同一の製品・サービスであっても、セグメントされた顧客タイプごとに期待する価値は異なりますので、あらゆるタッチポイントに応じてポジションを微調整しなければなりません。