『妖怪ウォッチ』が目指すクロスメディアの先はどこにあるか? 日野社長が強調した「変化すること」の意味
かつてポケモンが世界を席巻したように、妖怪ウォッチならぬ『YO-KAI WATCH』も世界中に知られるコンテンツとなれるだろうか。
最後に紹介するのは、この夏、ユニバーサルスタジオジャパンで開催される「妖怪ウォッチ・ザ・リアル」だ。妖怪ウォッチの世界をアトラクションとして再現し、ジバニャンをはじめとした"ホンモノの妖怪に出会える"感動を体感できるという。二次元での展開が中心だった妖怪ウォッチにとって、"バーチャルからリアルへの進出"とも言える大きなコラボになりそうだ。
以上が発表会で明らかになった「妖怪ウォッチ」の新展開の全容だ。ゲームにアニメ、玩具、音楽、スマホ、海外、テーマパーク――まさに「満を持して」という言葉がふさわしい全方位展開となった。
これまでと大きく変わるのは、ターゲット層の拡大ではないだろうか。2014年の妖怪ウォッチは、ゲームやアニメ、玩具をメインとした展開で、どちらかといえば子供と、せいぜいその親にまで届くことを目標としている印象が強かった。
そこからスマホやテーマパークへも展開することで、さらに幅広い層にアプローチすることが可能になるというわけだ。
一年をかけて十分浸透しきった今、『妖怪ウォッチ』が次に目指すのは、世の中のさまざまな場所に根を下ろし、『ポケットモンスター』や『ドラえもん』のように長く愛されるコンテンツになることなのだろう。