2015年4月14日 13:09
GTC 2015 - 米国の次世代スパコン「Summit」
米国は、次世代のフラグシップスパコンである「Summit」の導入に向けた準備を加速しており、その状況についてGTC 2015で発表が行われた。Oak Ridge National Laboratoryが導入するSummitは、現在Top500 2位のTitanの後継となるマシンである。このマシンはIBMが主契約者となり、NVIDIAとMellanoxが協力するという体制で開発される。
その性能は、実アプリで、Titanの5倍以上の性能が要求されており、IBMのPOWER9 CPUとNVIDIAのVolt GPUからなる計算ノード約3400ノードからなるスパコンとなる。
VoltaはHBM(High Bandwidth Memory)を使い、GDDR5を超えるメモリバンド幅を実現する。そして各ノードにはHBMとCPU側のDDR4メモリの合計で512GBを超えるメモリを搭載する。NVLINKの採用で、両方のメモリはCPUからもGPUからもアクセスできるコヒーレントな共通メモリになる。
さらに、各ノードは800GBのNVRAMを搭載する。
このNVRAMは、ストレージアクセスのバンド幅を改善するBurst Buffer、あるいは拡張メモリとして使われる。