2015年4月14日 13:09
GTC 2015 - 米国の次世代スパコン「Summit」
このため、Summmitだけに最適化するのではなく、MPI+X(OpenMP、OpenACC)、PGAS+X、DSL(Domain Specific Language)などのプログラミングパラダイムを使い、他のシステムにも移植が容易となるような適当な抽象化を行っておくことが必要になる。
将来の大規模スパコンとしては、同じアーキテクチャのコアを数百万個使うメニーコア方式と、CPUとGPUのハイブリッド方式が考えられる。NERSCのColiスパコンはIntelのKnights Landingを使うノードを9300個持つメニーコアシステムで、ノード間接続にはCrayのAriesインタコネクトを使う。Summitは前述の通り、ハイブリッド方式のスパコンである。
ポータビリティを確保する作戦としては、データアクセスの局所性とスレッド並列性を増すことが第1である。これはメニーコアにもハイブリッドにも効果がある。そして、第2は、ポータブルなライブラリを使うことである。マシンアーキテクチャの違いを吸収するライブラリを開発し、異なるアーキテクチャのスパコンでも同じソースコードのアプリで高い性能が得られるようにする。