2015年4月16日 11:30
キャリアななめ斬り! (54) やってみなければわからないこと
4月から大学で教鞭を取らせて頂いている。その昔、自分が教わる側だった時は、授業に出席する際に予習などはしなかったと思う。それが、自分が教える側になると教科ごとに事前準備をして臨まないといけない。教鞭をとるというのはこれほど大変なことだったのかと、今になって恩師の顔を思い出し改めて感謝する。自分でやってみて初めて気が付くことというのは何かと多い。
○「知らない」ことに気づくこと
ところで、先日、広島空港でアシアナ航空機による着陸事故があった。航空機の事故が起こるとニュース番組には航空評論家が出演し、事故原因など分析する。専門家の解説を聞くと、まだまだ世の中には私の知らないことが多いのだと感じる。
そもそも航空機がどういう原理で飛ぶのか。どうやって着陸するのか。パイロットと管制官はどういうやりとりを日々行うのか。
私が航空機を将来操縦することは100%ないので、こうした情報は知らなければ知らないで済む。自分の日常生活には何ら困らない。だから、専門家が解説するような、彼らにとってはごく当たり前の知識や経験であっても、当事者ではない我々にとっては知らないことさえ知らないことが多い。実際にはほとんどがそうした情報なのだろう。