くらし情報『生き物たちの驚きの能力に迫る (1) 海の砂漠化を防げ! - サンゴの白化の謎に挑む日本の研究者』

2015年4月20日 11:00

生き物たちの驚きの能力に迫る (1) 海の砂漠化を防げ! - サンゴの白化の謎に挑む日本の研究者

という。原因は地球温暖化による海水温の上昇と見られ、温暖化が今のペースで進めば、2030年までに世界の約60%のサンゴ礁が失われるというレポートもある。

サンゴ礁の白化は「海の砂漠化」とも言われ、サンゴ礁に生きる海の生態系に大きな影響を与えてしまう。何とかサンゴの白化を抑える方法はないものだろうか? その解決策につながる研究を行っているのが、高橋俊一准教授だ。

○サンゴ白化の原因は、共生する「藻類」にあった!

詳しい説明に入る前に、意外に知らないサンゴの基礎知識を。

【1】:サンゴは植物ではない
その形状から植物と思われがちだが、実は動物だ。基本単位はポリプで、私たちが見ているサンゴはポリプが集まった集合体だ。ポリプには触手があり、餌をとって口に運ぶ。
ポリプの下に骨格を作る。

【2】:サンゴの色は、共生している褐虫藻(かっちゅうそう)の色で決まる
サンゴは褐虫藻と呼ばれる単細胞の藻類と共生している。共生したほうが互いに生きやすいからだ。「サンゴが生育している環境にはサンゴの餌になる生き物があまりいません。サンゴは動物だから餌がないと生きていけない。体内に褐虫藻を持っていれば、褐虫藻が光合成をして栄養を提供してくれる。

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