くらし情報『水星の謎に挑む探査機「MMO」 - 灼熱の世界でも生き延びる仕組みとは?』

2015年4月20日 15:31

水星の謎に挑む探査機「MMO」 - 灼熱の世界でも生き延びる仕組みとは?

黒では無くグレーなのは、少しでも熱の吸収を抑えるためだ。

なお、MMOに軌道制御用の推進系は無いが、姿勢制御用のコールドガスジェットスラスタは搭載されている。側面の2基×2組(主系/従系)はスピンアップ/ダウンに使い、底面側の2基(同)は回転軸の制御用だ。燃料は窒素で、2年分として4kg搭載する。

●日欧の力を結集して実行されるBepiColombo計画
○水星が惑星科学の重要な鍵に

BepiColombo計画では、欧州のMPOが水星の表面と内部を、日本のMMOが磁場・磁気圏をそれぞれ観測する。MMOには観測装置として「MPPE(プラズマ粒子観測装置)」「MGF(磁場観測装置)」「PWI(プラズマ波動・電場観測装置)」「MSASI(大気分光撮像器)」「MDM(ダスト検出器)」が搭載され、1年間の観測を実施する予定。

MMOには、MGF用の5m伸展マスト(2本)と、PWI用の15mアンテナ(2本×2組)が搭載される。これらは打ち上げ時には収納されているが、水星周回軌道への投入後に展開する。


水星でまず興味深いのは磁場の存在である。地球型惑星で磁場を持つのは地球と水星のみ。金星や火星には無いことが分かっている。

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