従業員3300名が利用するインフラ基盤をロードバランサで高速化 - 寺岡精工
また海外展開も積極的に行っており、世界146カ国に販売・サービス網を展開することで、世界中に高品質な製品・サービスを提供している。
ビジネスや拠点の拡大に伴い、IBM Notes/Domino 9への移行やグローバルコミュニケーション基盤の整備も予定していた寺岡精工では、数年前より基盤インフラの見直しを行っていた。その際、インフラがボトルネックになることを避け、グループ企業の従業員約3300名が快適に利用できるシステムとするべく、これまでは一部のシステムにのみ採用していた負荷分散機能をネットワークの機能として盛り込むこととなったのである。
寺岡精工 ビジネスサービス部 インフォメーションサービス課の係長、夏堀貴仁氏は、「既存システムのパフォーマンス向上を目指しながら、将来的なシステム増強にも耐えられる基盤整備を進めることを検討しました」と、振り返る。
○将来の要件変更にも容易に対応できる製品を検討
当時、寺岡精工では安価なロードバランサやLinux上で稼働する自前のロードバランサが複数稼働していた。しかしながら、パッチのアップデートやバージョンアップ時に必ずサービス停止が必要となったり、アプリケーション担当者が個別に導入していて統合的に状況を把握しづらかったりなど、運用上の限界に直面していた。