従業員3300名が利用するインフラ基盤をロードバランサで高速化 - 寺岡精工
(夏堀氏)
この3月には、Thunder ADCによるSSL処理のオフロードも実施。Webサーバを社内インフラに格納し、外部からのアクセスはHTTPSで暗号化するという仕組みをロードバランサの機能だけで実現したのである。
「ロードバランサ内でSSL証明書を取得できるので、あらためてサーバに証明書を設ける必要もなく、わずか10分ほどで設定が完了しました」と夏堀氏。
現在、寺岡精工では、DDoS攻撃などが行われた場合も外部に公開していない回線に切り替えてサービスを維持するGSLB(Global Server LoadBalancing:広域負荷分散)のThunder ADCへの実装を検討中だ。また、グローバル環境におけるコミュニケーション基盤として利用開始したMicrosoft Office 365についても、通常の3~5倍程度のセッション数が発生しているため、Thunder ADCを通すことで負荷分散する仕組みの導入を考えているという。
「A10ネットワークスのThunder ADCは、従来のロードバランサという言葉から思い浮かべるイメージをはるかに越えて、いろいろなことができることがわかったので、効果を見込める機能は積極的に利用していきたいですね」と、夏堀氏は今後の抱負を語った。