iPhoneographerの肖像 - 「リサーチを重ねた上、最良なタイミングで撮りにいくことでベストショットが生まれる」宮瀬浩一さん
○鋭い観察眼から生まれる作品群
――話を伺っていると、偶然撮れたような印象を受けるのだが、ロケハンしてカッチリ撮影するというスタイルではないのだろうか?
宮瀬 それは両方ありますね。原点は、美しいシーンにたくさん出会いたいということなんです。Instgramのプロフィールに"Memory of exploration...Life is a long journey."と記しているのですが、人生は長い旅をしているようなもので、その探検の記憶・記録としてInstgramに投稿を続けているというところがあります。でもそういう偶然性に任せていては、なかなか自分の思う写真は撮れないんです。なので、ここは!という場所を見つけたら、そこを徹底的に調べたり、定点的に観察したりします。そこが一番美しいのはいつなのかということですね。季節も天候、時間もその要素です。海だと潮の干満も調べます。
そういったリサーチをした上でベストなタイミングで撮りにいくんです。ネットで検索して情報を探すこともありますし、Instgramや作品作りを通じて知り合った友人の口コミも有効ですね。そういった場所に案内されたり、反対に案内したりって感じで。