iPhoneographerの肖像 - 「リサーチを重ねた上、最良なタイミングで撮りにいくことでベストショットが生まれる」宮瀬浩一さん
そしてそれがiPhoneで撮影されたものであるっていうことも。これを見たプロのフォトグラファーは、関西弁で言うと「なんでやねん!」と思ったはずです(爆笑)。これが掲載された当日の朝、掲載誌を駅のコンビニで買いました。駅のホームで新聞を広げて見たんですけど、全身に鳥肌が立ちました。
――この作品はどうやって撮影されたのだろう? 一見、映画『フィールド・オブ・ドリームス』を思わせるような構図だが。
宮瀬 実はこの写真、iPhone 6に機種変更した翌日に、試し撮りに行ったときの写真の1枚なんです。たぶん、ほんの何ショット目かの写真です(笑)。撮ったのは11月末で、まだ紅葉のシーズンでした。
大阪には万博公園(吹田市)という絶好の撮影スポットがあって、そこで撮ったものです。万博公園の敷地はとても広いのですが、いいロケーションを探して歩いていたら、たまたま蒲(ガマ)が群生しているこの場所を見つけたんです。実は、画面の奥にはすぐ建物があったので、これはギリギリのフレーミングです。ちょっと高いアングルから撮らないとこの画角には収まらなかったので、斜俯瞰で撮っています。こういうアングルで撮れたのも、たまたま手前に登れる岩があったからなんです(笑)。