2015年4月24日 11:22
不明ロス率0,15%削減! - 流通BMSとEDIの連携で大幅コストカットを実現
○不明ロス率の低下や人材の最適化を実現
古川氏の所属する中部薬品では、取引全体でEDI化を実現したことにより、3つの大きな効果を得ることができた。
1つは、理論在庫と実在庫の差分を売上比率で示す“不明ロス率”を、0.15%も減らすことができた点だ。紙の伝票による取引は、どうしてもミスやトラブルが発生する確率が高くなりがちだ。同社は年間で約800億円の売り上げがあるため、1億2,000万円の利益を確保できた計算となる。
2つ目は、本部の仕入買掛処理を実質1人に任せられるようになったことである。従来は手入力でミスも多く、4人のチェック体制を整えてトラブルに備えていた。現在では、他の業務を兼務している社員1名と短時間のパート社員1名のみが担当しているという。また各小売店舗においても、伝票入力を行う作業がほとんど必要なくなり、負担を大幅に軽減できた。
「100%に近いペーパーレス化が実現できています。従来の紙の伝票は、複製を印刷したり、厳重に保管したりする作業が必要で、年に2回は安全な方法でごみ処理する作業を1日がかりで行っていました。現在では大きく負担が減って、むしろ戸惑っている店舗スタッフもいるほどです。