東京都・新宿で草間彌生、舟越桂など現代アートの流れを読み解く展覧会
実験者がエサを拾い上げたときに、それを見ていただけのマカクザルが、エサを取るときと同じ脳の部位が活動したことに由来する。このように他者の行動を自分もやったかのように映すニューロンは、人間にも存在することが確かめられている。人間はこのミラーニューロンによってもたらされる模倣行動によって、他者の行動を理解し共感する。1980年代以降現代アートは模倣と引用によるシミュレーショニズムの影響なくしては語れない。しかしシミュレーションといえば、日本には本歌取り、見立て、やつし等、千年の歴史がある。とするなら日本の現代アートシーンは、正面に西欧のアートミラーがあり、背後に千年の伝統ミラーを見据える合わせ鏡の只中にあることになるのだ。」
また、関連イベントとして、高橋氏と出品作家が展示室の作品を前にしてギャラリートークを行う「コレクターVSアーティスト」が開催される。開催日時は5月24日の16:00~17:00。5月24日には鴻池朋子、近藤亜樹、松井えり菜、宮永愛子などが出演予定となっている。
予約不要、参加費無料だが、参加に際しては当日の展覧会入場券が必要となる。
そのほか、美術ジャーナリスト・編集者の鈴木芳雄と出品作家の名和晃平がアートをめぐり語り合う「名和晃平VS鈴木芳雄」