事例 : プロアクティブが、オウンドメディアでオロナインを紹介する理由
さらにフェーズ3として、ページの途中からトップに戻った際にレコメンド記事を表示する「Top Box レコメンデーション」を導入。記事を開いたものの求めていた内容と違った場合に、方向性の異なる記事をサジェスチョンして離脱を防ぎ、さらなる回遊を促す狙いだ。段階ごとに明確な目的をもって導入した施策が、合理的な成果を上げている。
○比べることで納得して買ってもらうことの価値
興味深いことに、アウトブレインの導入後の効果測定において最も反応が高く、CVにも結び付いているのが、競合商品を紹介する記事だという。藤原氏の狙った「プロアクティブ」以外の検索ワードでサイトにやってきたユーザーの入り口として、競合商品の記事が成果を上げている格好だ。
「弊社の商品は、1回買ってもらえば終わりではなく、定期的に使い続けてもらうことが非常に大切です。商品を一層理解してもらうためには、売る側が"いいでしょ"とアピールすることはあまり良くないと思っていて。あえて競合も肯定的に書くことで、お客様がさまざまな方向から比べられるようにしようと考えました」(藤原氏)
価値あるオウンドメディアを作るために、良質なコンテンツの提供は不可欠だが、最終的な目的はそこではない。