女優・真野恵里菜、押井守ら実力派監督たちから支持される理由とは?『パトレイバー』で見せた覚悟
いままで変わった役が多かったので(笑)。超能力が使えたりとか。
――そうなると、逆に役作りが大変そうです。
実は、役作りはあまりしませんでした。まわりのキャラクターが濃いのもありましたが、明と佑馬に関してはストーリーをまわしていく必要もあったので。最初のころはそこに迷って、佑馬役の福士(誠治)さんに聞いたりもしました。福士さんから「役を固めてしまわずに、その場に応じて変わっていけばいいんじゃない?」とアドバイスをいただいたこともあって、その場で生きればいいんだなって。特に元気な子にしようとかは考えませんでした。
――押井監督は、今回総監督という立ち位置です。
押井さんは、わたしたち隊員キャストの輪から離れたところで見てくださっていました。気になったところがある時は、側にきて、その人だけに指摘してくださる。本当にお父さんみたいな存在でしたね。
――特に印象的だったアドバイスは?
謎の女性・灰原(森カンナ)に出会ってから、意識が変わっていく明を象徴するバスケットボールのシーン。プレイをずっと長回しで撮って、最後はシュートを決めて終わるんですが、撮影前に監督から「明じゃなく真野自身のことに置き換えてもいい。