女優・真野恵里菜、押井守ら実力派監督たちから支持される理由とは?『パトレイバー』で見せた覚悟
何か手に入れたいものがあって、いまゴールを決めないと全部なくしてしまう。そんな気持ちでやれ」と言われていたんです。その言葉を受けてなのか、本番はワンテイクで決まりました。しかもリングに当たらずスパッと。あれは終わった後自分でも震えましたね。
――押井監督も驚かれていたのではないでしょうか。
押井さんも、カットをかけたあと、手で大きな○を作ってくださいました。その時の笑顔が忘れられないですね。
押井さんがずっと作り上げてきた『パトレイバー』なので、とにかく押井さんから「実写やってよかったな」という言葉を聞きたいねって隊員みんなで話してたんです。それができたら、私達も「役者やっててよかったな」と思えますから。
●太田莉菜さんとは考え方もルックスも正反対
――劇中では、特車二課のメンバーが抜群のコンビネーションを発揮します。
休憩中も騒いだりするわけじゃなくって、すごく大人な人たちだなと思いました。ただ、よくみんなで「このキャストって、決して名前がすごく出てるとか、有名なわけじゃないけど、どこかしらアニメ版とかぶるところがある」ということは話していたんです。縁があってこの作品に出会ったからこそ、「このメンバーでもちゃんとできるんだぞというところを見せたい」