『ガンバの冒険』白組制作の3DCGアニメが10月公開、古沢良太が初のアニメ脚本
具体的には「日本人に受け入れやすい人間的な感情表現と、動物的なアクションをわけてキャラクターを作った」と説明した。
また、エグゼクティブ・プロデューサーには『スパイダーマン』『アイアンマン』『X-MEN』のプロデューサーとして知られ、日本のアニメやマンガにも精通しているアヴィ・アラッド氏が就任し、世界展開も視野に。島村社長によれば、アヴィ氏が来日した際にたまたま本作を観せたところ「このアニメなら北米でも通じるかもしれないよ」と語ったことが発端だという。
劇伴を手がけたのは、映画『それでも夜はあける』(2013年)で高い評価を得たベンジャミン・ウォルフィッシュ氏。同氏の指揮のもと、ビートルズが録音を行ったことでも有名なロンドンのアビー・ロード・スタジオにて、フルオーケストラ演奏の収録が実現している。あまりの展開に、ロンドンのスタジオへ行った小川氏や河村氏は「ドッキリじゃないか」と思ったという。
このように世界的な豪華製作陣が勢ぞろいしたが、ハリウッド色になっているのではなく、あくまで白組が作り上げた作品としてブラッシュアップしたという本作。島村社長は、世界を視野に入れ、クオリティやテンポがアップしたという完成度に自信をのぞかせていた。