花魁級の遊女はインテリ美人だった!? 愛され遊女から学ぶ3つの鉄板恋愛術
なかなか来てくれなかった男性がやっと来た時には「もう、ずっとこないんだから! 」と拗(す)ねてみたり、逆に「今日会えたのは運命だわ」と喜んでみせたり。巧みな言葉で男性の心をゆさぶったようです。
また、遊女たちが特に気にかけたのは夜を共にした男性と翌朝別れる時。ここでは心をかけて別れを惜しみ、印象強く残るよう徹底した演出をしました。
○3)男性を本気にさせる贈り物
そして、極め付けが「贈り物」です。遊女は男性に様々なプレゼントを贈りました。まず最もポピュラーだった「誓詞(せいし)」。これは相手への気持ちを神に誓った誓約書でした。
次に「断髪」。切った髪を贈ることなのですが、多くの場合、髪を切るのは男性の役割でした。そうすることで共犯関係が生まれ、より強く結ばれるのだそうです。また、自分の肉体の一部を相手に送るといった意味合いもあったとか。好きな人の大事にしているものをもらうとうれしい。そんな心理でしょうか。
究極は「切り指」といい指を切って渡すこと。痛みをともなうので遊女の相当な覚悟の現れとして重宝されました。
これを贈られた男性はそれだけ遊女をほれさせたという自慢のタネでした。贈る意味合いとしては髪と一緒なのですが、ちょっとやりすぎですよね。