花魁級の遊女はインテリ美人だった!? 愛され遊女から学ぶ3つの鉄板恋愛術
ただ、遊女がこんなことを本当にしているわけもなく、たいていは巧妙(こうみょう)に作られたダミーを使っていました。こういった事情は男性側も知ってはいましたが、本気にするのはやぼというもの。「それでも! 」と思わせてこそ一流の遊女でした。
また、指には「約束をする」という意味もありました。指と約束。このふたつ、身に覚えがありませんか? そう、「ゆびきりげんまん」の元ネタは実はここからきてるのです。
遊女の恋愛術「手紙」と「口説」を見てきましたが、どちらも意外とベタですよね。「贈り物」も一部過激なものもありますが、自分の大切なものを相手に贈るという意味合いだけを考えればベタなものと考えられます。
そういう誰もが持つ恋愛のイメージを崩さないことこそが、彼女たちの最大のテクニックだったのではないでしょうか。
※写真はイメージで本文とは関係ありません (c)Flickr/Takashi Kashiwaya
○筆者プロフィール: かみゆ歴史編集部
歴史関連の書籍や雑誌、デジタル媒体の編集制作を行う。ジャンルは日本史全般、世界史、美術・アート、日本文化、宗教・神話、観光ガイドなど。おもな編集制作物に『一度は行きたい日本の美城』(学研パブリッシング)