日本のものづくり復権のキーとは? Kiiが仕掛ける日本発のIoT戦略
ここでは、デバイス製造メーカー、サードパーティ開発者、プラットフォーマーそれぞれがオープンな環境で協力しあえることが重要だという。
「この5つが揃ってはじめてIoTの土俵に乗ることができると考えます。土俵に乗ることで、日本のいいところと海外のイノベーションが組み合わさり、ものづくりは復活していく。Kiiがいま取り組んでいるのは、企業が土俵に乗りやすくするための支援をすることです」(荒井氏)
○世界的なIoTエコシステムとしての「Space」
Kiiが先ごろ発表したSpaceは、IoTソリューション成功の5つの要素を、企業が簡単に利用できるようにするための"場"という位置づけだ。世界最大のモバイル機器ディストリビューターである米ブライトスター(Brightstar)の販売網、中国アリババ(Alibaba)の持つEコマースプラットフォームやKiiのクラウドの利用、そしてソフトバンクをはじめとする各国の携帯通信事業者と連携することで、世界規模での一貫したエコシステムを構築した。このエコシステムを利用することで、アイデアの具体化から、製造、流通、販売、サポート、すり合わせ、作り込みまでを一貫して行うことが可能になる。