日本のものづくり復権のキーとは? Kiiが仕掛ける日本発のIoT戦略
というインターネット連動の鍵を開発中なのは好例であろう。DMMが手がける「DMM.make」でもIoT事業の育成をしているし、富士通はシリコンバレーの製造業インキュベータであるTechShopを今年中に日本でオープンすると発表している。
○IoTソリューション成功のための5大要素
荒井氏は、IoTソリューションを成功に導くには、大きく5つの要素が必要だと説明する。5つの要素とは、技術、製造、流通販売、ビジネスモデル、開発だ。
1つめの技術については、主にソリューションを提供するためのクラウド基盤やフロント、バックエンドのサービスを指している。IoTの領域では市場の反応を見ながら、速やか且つ柔軟にサービスを更新し続けることが大切で、サービスを他社と差別化するために、フロント部分の技術にリソースを注ぎ、バックエンド側を実績があり、多くの顧客を抱えている専門家から外部調達する方がよい。2つめの製造というのは、デバイスの製造のことだ。アイデアがあっても、それを試作したり、大量生産したりできなければ、製品としての意味はない。
これまではプロトタイプ向けの金型を作るだけでも多大な投資が必要だったが、3Dプリンター等でそれが容易になった。