2015年5月27日 06:00
「VAIO Z Canvas」の開発コード名は"源心"だった! - VAIO meeting 2015#2潜入レポ
「放熱設計」「フリースタイルスタンド」の3点に見通しがたたないと、開発に着手できなかったという。
放熱設計は、ピーク電力に対応する必要がある。一般的にPCの放熱設計はCPUの規格TDP以上になるもので、TDP 47WのCPUの場合、システム全体で(瞬間的に)200Wのピーク電力が流れ、放熱設計はこの200Wをクリアする必要があった。同社は新開発の3基のファンと、立体交差するヒートパイプで冷却を実現。本来の目的である「集中」を乱すファン音の低減にも取り組んだ。
また、片手で自由に角度を調節できる独自のスタンド機構は、プロの道具として、「全ての角度でペンを安定して使えること」を目標に開発。倒す速度を0.1秒単位で調節したり、最小傾斜角度の設定などが行われた。
肝心の片手で調節できる機構は、ダンパーとばねとカムを絶妙に調節するという、シンプルな仕組みで完成。
当初は本体より一回り小さい程度の大型のスタンドだったが、最終的に同様の機構を組み込んだソニー時代のテーブルPC「VAIO Tap 21」から80%以上の小型化を実現した。
○「VAIO Z Canvas」の解体ショー
「VAIO Z Canvas」