2015年5月28日 16:26
日本マイクロソフト「de:code 2015」 - 複数の機能強化でセキュリティ脅威に備えるWindows 10
資格証明書の保持に関しても、Windows 10には改良が加わっている。それが「VSM(Virtual Secure Mode)」の存在だ。ハイパーバイザー上で動作するVSMは隔離したマイクロOSとして実存し、資格証明書やトークンはLSAS(Local Securty Auth Service)に可能にする。Windows 10自身とVSMはプロセス間通信でデータを送受信するため、今まで以上にハッキングリスクは低下するだろう。
「データ保護」に関しては、「Enterprise Data Protection」が頼りになる。文字どおりビジネスユーザー向けの機能だが、合わせて紹介しよう。あらかじめポリシー設定で許可したアプリケーション同士ならコピー&ペーストはOKだが、それ以外ではプロテクトが働くというものだ。ITに詳しくないユーザーが、知らずにルールを破ってしまうようなセキュリティ脅威にも有効となる。
「脅威への対抗」は、いくつかの新機能を組み合わせて実現している。まず、Windows 10はブートプロセスの完全性を見直している。起動時にマルウェアを検出する「ELAM(Early Launch Anti-Malware)」