2015年5月30日 11:00
面倒くさいという気持ちはブラック企業の恰好の餌食? - サイレントマジョリティOLの実態
って。
――それはなんか怖いですね……。Hさんは小出しで歯向かっていたから、突然切れることはなかったんですかね
私は父が法律に詳しかったり、大学で労働について学んでいたりもしていて、周囲に励まされていたので、面倒くさいけどおかしいことはおかしいって言う気力がありました。でも、そんな状態の会社にずっといてもいけないと思って、一年になる前に辞めたんです。そのときまで雇用契約書すらもらっていなくって、辞める直前に私から言って契約しました。
――その後は、転職はうまくいったんですか?
まだ大学の就職課が条件的に使えたので、大学で求人を見て、今度は商社の一般職の正社員になれました。欠員がちょうど出ていたのと、英語が多少できたこともあり。それと、前のブラック会社も一応、正社員だったんで、正社員をやっていたということが合格に結び付いたそうです。
あんな会社でも、経歴としては役に立つんだなと。
○残業代も出ない営業男性
――今度の会社はどんな雰囲気ですか?
ぬるいといえばぬるいけれど、空気は前の会社に比べて悪くないです。私は絵描きになりたいという夢があるので、ここで働きながら、少しずつダブルワークもしていきたいなと思っています。