2015年6月2日 09:00
フィギュアスケーターは競技中に何を思い、何を考えて練習しているのか
これらの緻密な「大減点回避プラン作成」と、それに基づく毎日の曲掛け練習などでの意識付けが、本番で生きてくるのです。
今回お伝えしたことで、「こんなにもたくさん考えながら演技をしていたのか」と驚かれた方もいらっしゃるかもしれません。ですが、短い競技時間での演技で何よりも大事なことは、「考えていることが音楽表現の妨げにならないよう、表情やしぐさに出ないこと」です。
「演技を見ている限りでは何も読み取れないけれど、もしかしたらこんなことを考えているのかも……」と想像しながらフィギュアスケート観戦をすると、新たな楽しみ方が発見できるかもしれませんね。
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○筆者プロフィール: 澤田亜紀(さわだ あき)
1988年10月7日、大阪府大阪市生まれ。関西大学文学部卒業。5歳でスケートを始め、ジュニアGP大会では、優勝1回を含め、6度表彰台に立った。また2004年の全日本選手権4位、2007年の四大陸選手権4位という成績を残している。
2011年に現役を引退し、現在は母校・関西大学を拠点に、コーチとして活動している。
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