くらし情報『IPAの今月の呼びかけ(6月) - 日本を攻撃目標としたランサムウェアの流行が懸念』

2015年6月2日 17:54

IPAの今月の呼びかけ(6月) - 日本を攻撃目標としたランサムウェアの流行が懸念

要求される身代金は、数万円程度である。さらに、支払い方法にビットコインが指定されていた。日本国内では、ビットコインはそれほど流通しておらず、このことが障壁となって被害が拡大することがないだろうと、IPAでは予測している。しかし、最初は機械翻訳したような日本語から、ネイティブのような日本語に変化してきたように、金銭を奪う方法も変化することは十分に考えられる。一方で、ランサムウェアに対する認知度も、IPAの2014年10月に実施した意識調査では2割程度とかなり低い。対策や危機意識が乏しい状態では、被害が急激に拡大する危険性もある。この点にも、IPAでは懸念を表明している。

○ランサムウェアの感染経路

さて、ランサムウェアの感染経路についても、IPAでは調査を行っている。
基本的には、他のウイルスなどと同様に、メール添付、メール内のURLのクリック、攻撃者の作成したWebサイトへ誘導されることで感染する。しかし、今回の相談では、特にそのような行為を行った形跡はみられなかった。よく確認してみると、怪しいとは思えないブログを閲覧した後で、身代金を請求されるようになったとのことだ。

IPAでは、PCにインストールされているアプリケーションなどの脆弱性を悪用し、ドライブバイダウンロード攻撃が行われたと推測する。

関連記事
新着くらしまとめ
もっと見る
記事配信社一覧
facebook
Facebook
Instagram
Instagram
X
X
YouTube
YouTube
上へ戻る
エキサイトのおすすめサービス

Copyright © 1997-2024 Excite Japan Co., LTD. All Rights Reserved.