DIR EN GREYらのCDジャケットを手がける依田耕治氏「3日でペンタブレットに慣れて、絶対に戻れなくなった」
今回はそんな依田氏に、ご自身のお仕事とその制作を支えるツールとの関わり方についてお話を伺った。
――まず、現在のお仕事にいたるまでの経緯を教えてください。
僕の場合、やはり一番やりたかったのがCDのジャケットのデザインだったので、そういうことができる仕事はないかと探しました。
デザイン専門学校を出た後、SP(セールスプロモーション)ツールなどを製作する会社で働いていてその後、フリーアシスタントとしてジャケットデザインをしているディレクターについて働いたのが最初ですね。そこから僕の世界はガラっと変わりました。
――DIR EN GREY(ディル・アン・グレイ)のアートワークを長らく手がけていらっしゃいますが、直近のアルバムはどのように制作されたのでしょうか?
このアルバムの制作は本当に大変でしたね。タイトルの「ARCHE」(アルケー)とは哲学用語で「はじめ・根源」という意味があってそれをどうコンセプトに据えてデザインをしていくのか、ストーリー立ててプレゼンテーションするところから始めました。CDのデザインって、自分と、アーティストがいかに気持ち良くなれるか、っていうところが大切なんです。