『俺の家の話』でも注目の前原滉、人生を変えたヒッチハイク「小栗旬さんにはなれない」
全部ひっくり返りました(笑)。露木って、きっとこういうときはこうしてるのかなとか、なんとなく想像して読んでいましたが、これは全然違う!と。システマチックというかオートマチックな機械的な感じになりそうだと。そこから悩みまして。正直、すぐに「やります」と言えませんでした。いただいたお仕事を断るということは、基本的にないのですが、今回は戸惑いというか、見えなくて。
――見えないままに引き受けていいのかと悩んだ?
主演ということもあったと思います。これが僕の初主演作としてずっと残っていくわけですし。
マネージャーさんとか、周りの方々に相談したり、話し合いをするうちに、チャレンジとして楽しそうだという気持ちが大きくなって。池田監督の世界観に染まろうと決めてからは、抗うことはなかったです。
○■先輩方の演技に悔しさと尊敬の思いが
――共演者には、第一級のクセある役者陣が揃っています。キャストが決まっていったときは?
もう、ヤバイヤバイと(笑)。「周りのみなさんが、すごいんだけど!」となりました。ただ普段は、周りとのバランスを見ながら自分のポジションを探すことが多いのですが、今回は、自分のポジションに関して、周りとのバランスを考えるといったことはしなくていいと思いました。