2015年6月16日 08:30
Apple Music、LINE MUSICで始まる「ストリーミング・ミュージック」市場の拡大 - 西田宗千佳の家電ニュース「四景八景」
無料のYouTubeに対して、有料のストリーミング・ミュージックはどう戦うのか? 答えは「使い勝手」だ。プレイリストやレコメンド機能の充実によって楽曲に出会いやすくし、さらには連続再生もしやすくすることで、「いちいちYouTubeを使うよりも楽で快適な音楽環境」を用意するわけだ。
Apple Musicはそこで、「一体感」と「レコメンド能力」を推す。Apple Music事業の責任者であるジミー・アイオヴォンは、WWDCの基調講演でこう話した。
「音楽について知る・楽しむ場所は、ネットの中で分散してしまっていて、どこから楽しんでいいかわからない。Apple Musicでは一つの場所で、オール・イン・ワンで楽しめる」
「音楽を発見するには、音楽を知る人々の能力が重要。アルゴリズムだけではない」
Apple Musicの場合は、これまでiTunesで管理していた「自分が持っている音楽」とストリーミング・ミュージックが一体化される。また、ネットラジオやアーティストのSNSも一体化された「一つのアプリである」。
使い勝手を価値にする。また、音楽のレコメンドについてはソフトウエア処理だけでなく、音楽の知識を持っている人々を大量に雇用し、かれらの判断に基づいて最終処理を行うという。