荒川静香、指導者の道は“もう少し先”と語る理由「相当な覚悟が必要」
──現在はプロフィギュアスケーターとしても活躍されていますが、競技者時代から変わった点はありますか?
自分を主体に頑張って演技を見せるのが競技者だと思います。しかしプロとしてアイスショーで滑らせていただくようになった今は、見てくださる方に楽しんでいただけるスケートをすごく心がけています。そういう点において、自分自身のスケートスタイルも変わった部分もありますし、まだまだ上手くなりたいという気持ちは常に持っています。そう考えると、自分のスケートに満足したり納得したりする部分が大きかったら、すでにスケートは辞めていたのかなとも思います。でもなかなか満足させてくれない難しさがあるのがフィギュアスケートなんです。そこが魅力でもあります。ですから今は、納得のいくスケートとどう向き合っていくかということを感じながら滑っています。
──まだプロスケーターとしても成長過程にあると思いますが、将来的に指導者をやってみたいという気持ちはありますか?
指導者にはすごく興味はありますし、自分が培ってきた技術を次の世代に伝えたいとは思っています。
しかし、指導者なるというのは、スケートリンクに所属をして、一人の選手の人生を抱えるということになります。