2015年6月30日 09:00
7月1日は"うるう秒"で1秒長い一日に、スマホに悪影響は?
という仕組みを使う。NITZではキャリアが基地局から電波を通じて現在日時とタイムゾーン、DST(夏時間などの時間調整ぶん)といった情報を提供する仕組みだ。以前(2011年半ば頃まで)はソフトバンクはNITZを提供していなかったのだが、現在は3大キャリアは全部NITZに対応している。iOSもAndroidも、基本的にはNITZを使っていると考えればいい。
NITZは反射などで複雑に伝達し、遅延のあるネットワークを通じて情報を配信するため、原子時計や電波時計のような正確性は持たず、あくまで秒単位での正確性が保証されるレベルだが、SIMカードを挿して電源を入れたときから定期的にチェックして調整するため、全体としてはかなり高い正確性を維持できる。
ちなみにアップルが正確性をやたらと喧伝しているApple WatchもiPhoneの時計をチェックして時刻を調整しているため、iPhoneが近くにある限り時計は狂わないが、iPhoneと通信できない状態にした場合はその限りではない(もっとも、気になるほど時計がズレる前にバッテリーが切れるだろうが)。NITZを扱っていなかった時代のソフトバンクでは、iPhoneの時計はiTunesで同期するパソコンから取得していた。