2015年6月30日 09:00
7月1日は"うるう秒"で1秒長い一日に、スマホに悪影響は?
このため一度ズレると、手動で調整するか、再度パソコンと同期するまでズレたままだった。また、筆者も確認は取れていないのだが、古い(Android 2.x時代の)Android端末ではそもそもNITZを参照していないものもあったようだ。
●うるう秒はなぜ生じるか
○うるう秒の処理はどうするの?
ところで問題の「うるう秒」だが、これは地球の自転速度(角速度、LOD)が一定ではなく、微妙にブレが出ることによるものだ。本来「地球の一周」が1日であるべきだが、今は1秒がセシウム原子の振動数から算出されており、これによると地球の一周は86400秒(=24x60x60)より数ミリ秒長かったり遅かったりしている。この余りを合計し、およそ1秒貯まったところでうるう秒を追加して調整する(厳密には多少前後する)。
ちなみに最近10年では、2005年と2008年、2012年にそれぞれ1秒ずつ足されている。うるう秒が追加されるのは6月30日、または12月31日と決まっており、本来ないはずの「23時59分60秒」として追加される。日本では標準時から時差が9時間あるため、8時59分60秒で調整している。
うるう秒に正しく対応できないと何が問題になるかというと、ソフトが時刻処理を誤ったり、ライセンスチェックがうまく通らない、といったことが起きうる。