2015年7月14日 10:35
太りにくい体を作る! スポーツ栄養界が注目する「スローカロリー」って?
と同じ量で同じカロリーになる。甘みの度合いも同じなので、砂糖の変わりに使うことができるが、決定的に違うのが体内での吸収のされ方だ。砂糖は食後30分で急激に血糖値が上昇するのに対し、パラチノースは上昇が緩やかで一定の値を保つことができる。
同じエネルギー量の糖質を摂取しても、食後の血糖値の上がり方はその食品によってさまざま。すぐに血糖値を上げてしまう食品は「食後高血糖」を招き、肥満などのリスクを高めてしまう。
一方、体内でゆっくりと吸収される食材を選ぶことで「太りにくい体づくり」になるという。この血糖値の上がりやすさを示す指標を「GI値」といい、血糖値が上がりにくい食品ほど「低GI」になる。
ある研究では、高GIと低GIの食事をそれぞれ必要なエネルギー量で8週間提供した結果、低GIの食事を摂取していた群の体脂肪が減少したという結果も示された。
最近は「ゼロカロリー食品」や「低カロリー食品」などがたくさん出ている。だが、「ポイントになるのはカロリーの量ではなく、そのカロリーがどのように吸収されるのか、質を見ることが大切」と勝川氏は話した。○脂肪燃焼には糖質が必要
神奈川県立保健福祉大学 保健福祉学部栄養学科教授の鈴木志保子氏は、スポーツ栄養の観点からスローカロリーをどのように活用すべきかを解説した。