2015年7月14日 10:35
太りにくい体を作る! スポーツ栄養界が注目する「スローカロリー」って?
鈴木氏は体内の糖質の使い方を、「ロウソクの芯が糖質で、ロウが脂肪。芯の太さや長さによって火の大きさが変わって脂肪を燃焼する量も変わります」と、ロウソクに例えて説明した。最近は糖質制限によるダイエットが人気だが、ロウソクの「芯」にあたる糖質が不足すれば、脂肪の燃焼にもつながりにくい。むやみに糖質をカットするのではなく、効果的に必要量の糖質を摂取することが重要となる。
スローカロリーにアスリートが注目する理由は、体内の糖質のエネルギー貯蔵量に限りがあるためだという。運動中に糖質の供給が低下すると、運動パフォーマンスが低下してしまう。スローカロリーであればゆっくりと吸収されるため、パフォーマンス中も糖質の不足を起こしにくくなる。
また、エネルギー吸収を穏やかにしてくれるものには「食物繊維」もあり、糖質と食物繊維を同時に摂(と)ればスローカロリーとして摂取できる。
ただ、食物繊維は胃腸に作用しておなかを下してしまうこともあるので、運動のタイミングで摂取することは望ましくない。その点パラチノースであれば、食物繊維なしでも急激に血糖値を上げずに糖質を効果的に摂取することが可能だというわけだ。
アスリートでなくとも、血糖値が低くなると仕事の効率が下がってしまう。