松丸亮吾が“謎解き”に情熱を注ぐ理由――落ちこぼれだった幼少体験と子供たちへの思い
そこで1年ただ学費を払うだけなのも変な話なので1年休学して、やりたいことを全部やろうということで、謎解きに全ベットしたんです。そのときは、謎解きが仕事になると思ってなかったし、ましてやブームになるとは想像もしていなかったんですが、お願いされた対外的な依頼は全部やろうと思ってイベントをいっぱい仕掛けていくうちに、『AnotherVisionが巷でウワサになってる』と評判になって、フジテレビの木月さん(※『今夜はナゾトレ』企画・演出・プロデューサー 木月洋介氏)が白羽の矢を立ててくれたんです。それに応える形でコーナーを作ったら子どもたちにすごく人気が出て、気づいたら本がベストセラーになって…という感じです」
問題本はシリーズ累計150万部を突破。今や松丸と京大出身・宇治原史規とのバチバチぶりも名物になっているが、番組に出演したことで、テレビの影響力の大きさを感じたという。
「今、20代や30代はテレビ離れと言われたりしますが、子供たちにとっての影響力は絶大で、放送の次の日に小学校の黒板とかで謎解きの問題を出す子が出てきて、他の子たちがそれを解いて楽しむという現象がどんどん連鎖していって、テレビをきっかけに学校内での“バズり”が始まっていったんです。