松坂桃李、言動がネットで度々話題も「そんなに!?」リスナーにも勧めたい『いのちの停車場』
——実際に作品を観られて、どんなシーンが印象に残っていますか?
今回は自分が出ていない場面がすごく気になっていて、吉永さん演じる佐和子先生と、田中泯さん演じるお父さんのシーンに、グッと来るものがありました。自分がその立場に立ったときに、どう思うか答えが出なくて、身につまされるシーンでした。どの家庭もそれぞれの事情での選択をされるのだと思いますが、それは向き合った結果だし、家族が導き出した正解だと思うから、外部の人間には口を出せない。
田中さんも本当に苦しそうに痛そうに表現をされていて、患者は痛みから解放されたいけど、周りにいる方からすると生きていて欲しいし。難しい問題だなと思います。法律の壁も医療の限界もあって、いろんなことを問題提起させられた作品でした。
——コロナの時代だからこそ、より考えさせられることもありましたか?
あります。より一層、命について考える時間は増えましたし、他人事ではない。
それぞれの患者さんのシチュエーションにリアリティがあって、どれも自分の身の回りで想像しやすい、自分に置き換えやすいものでした。
○■「こんなんでバズる!? どうかしてない?」
——コロナ禍で撮影現場も大きく変わったと思いますが、どのような思いで臨まれていましたか?
純粋に、撮影ができるということが嬉しかったです。