2015年7月24日 20:32
Windows 8.1ミニTips (145) BitLockerドライブ暗号化の解除はストレージ速度の改善につながるか
Windows Vistaから備わったBitLockerドライブ暗号化は、TPM(Trusted Platform Module)チップを用いてストレージを暗号化する機能だ。主にビジネス向けPCの中には、SSD(もしくはeMMC)に対してBitLockerドライブ暗号化を標準で有効にしている製品もあるのだが、対する暗号化を解除することでストレージ性能が向上するという話を聞く。本当かどうか検証してみよう。
○BitLockerドライブ暗号化とは
BitLockerドライブ暗号化は、PCの盗難や紛失に備えてストレージ全体を暗号化し、情報漏えいを未然に防ぐセキュリティ機能の1つだ。だが、Microsoftも「暗号化されたボリュームは、ストレージパフォーマンスが3~5%ほど低くなる可能性がある」と説明している。
基本的に、セキュリティ強化と利便性(または性能)はトレードオフであるため、ある程度のパフォーマンス低下はしかたない。では、BitLockerドライブ暗号化のボリューム暗号化を解除すると、ストレージのパフォーマンスは本当に改善するのだろうか。
ちょうど筆者の手元には、出荷状態からBitLockerドライブ暗号化が有効になったWindows 8.1タブレットがあるため、こちらを使ってボリューム暗号化解除前・解除後のパフォーマンスを測定することにした。