くらし情報『中国の攻撃はサイバー空間でも? アメリカの被害例とは』

2015年8月1日 09:01

中国の攻撃はサイバー空間でも? アメリカの被害例とは

インフラ破壊ではなく、情報を収集している状態
政治的理由:民主化運動の妨害・情報入手など

このうち内部情報の入手では、中国の攻撃グループがアメリカのヘルスケア企業から大量の個人情報を盗み取る事件が起きている。狙われたのは、アメリカの病院や医療保険事業者で、米病院ネットワーク経営大手のコミュニティー・ヘルス・システムズ(Community Health Systems・CHS)や、医療保険大手のAnthemやCareFirstも含まれている。

攻撃者は被害企業のVPNとバックドアを使って、被害企業のネットワークに継続的にアクセスしていた。データを盗みとられた形跡があるシステムは、マルウェアに感染せずに盗みとられており、ネットワークに深く継続的に侵入していることが伺える。カーマカル氏によれば「被害企業の多くは、Mandiantが侵害を知らせるまで、何ヶ月にもわたり侵害の事実を知らなかった」とのことだ。

○POSマルウェアでの大手小売企業侵害に見る高度な攻撃ライフサイクル
次にカーマカル氏は、大手小売企業に対するセキュリティ侵害の例をとりあげた。2013年から問題になっているPOSマルウェアの被害では、小売企業の取引先がセキュリティ侵害を受けて乗っ取られたことが起点だ。

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