2015年8月3日 08:00
日本発世界へ、2.5次元ミュージカルが描く希望 (1) 日本にもっと演劇プロデューサーを
以前は、演劇というだけで、「大変ですね」「お金にならないでしょう」と思われがちで、ビジネスになるものだと認識してもらえてなかったんです。成功例がないと、良い人材は集まりません。だから、会社の顔として自分もなるべく前に出るようにしています。
例えば昔の演劇人が現在に生まれていたら、果たして演劇を選んでいたでしょうか。もしかしたら、演劇人の何人かは、ゲームクリエイターの道を選んでいたのかもしれないなと。だから、いろいろな分野で活躍している才能が、今の演劇界にも入ってきたら、もっといい作品ができるんじゃないかと。そういうメッセージを出すべく自分がスポークスマンになろうと思っています。
――2.5次元ミュージカルの動向を見ていると、そういうマイナーなイメージは払しょくしているようにも思います
そんなことはないですね。
まだまだ見ていない人もいっぱいいると思います。100人いて1人でも見ているかどうか……。まだまだ市民権は得ていないと思います。
――現在、『テニミュ』(ミュージカル『テニスの王子様』)の動員数はかなり増えているんじゃないですか?
『テニミュ』を見ている人は、ライブなども入れて昨年一年間で全国延べ30万人います。