2015年8月3日 09:00
テレビ・ワンシーン考現学 (13) 夏到来を知らせるBBQ映像との向き合い方
「もうねぇ、少しでもねぇ、と思いましてねぇ」とお母さん。これは平日のニュース映像。週末の映像では変化が生まれる。ここで重宝されるのが、海水浴とBBQだ。渓流下りなんてのも意外と使われやすいが、経験のある人でないと、そもそもあれって涼めるのか、それなりに暑いままなのかが分からないので、映像としての訴求力に乏しい。
○あまり見かけなくなった「BBQトラブル映像」
高温を伝えるニュースに一瞬だけ映し出されるBBQの模様を、クーラーガンガンの部屋で、お中元でもらった高級そうなゼリーを飲み込むように食べながら眺める。うん、やはり、いる。奥に見える。
はしゃぐ智則、肉を焼く裕介、野菜を切る明美。そんなニュースを見ている私の携帯に内蔵されている万歩計が記録しているのは「253歩」。近くのポストに原稿料の請求書を投函しにいっただけだ。BBQの現場をもう長いこと知らないが、毎年のように更新されていくのは、この手のニュースを定期的に見ているからなのだろう。なるほどやっぱり今年も川辺でBBQが繰り広げられているのか、と確認作業をし続けてきたわけだ。
ニュースではなくワイドショーは、「ったく最近の若者は」需要に応え続けてきた。