くらし情報『謎に満ちた冥王星 探査機「ニュー・ホライズンズ」が見た異形の星々 (1) 冥王星狂想曲 - 惑星から準惑星へ』

2015年8月3日 14:30

謎に満ちた冥王星 探査機「ニュー・ホライズンズ」が見た異形の星々 (1) 冥王星狂想曲 - 惑星から準惑星へ

撮影する領域の選定にはローウェルなどが計算した結果が使われた。しかし、空には無数の星がある上に、惑星Xははるか遠くにあるため小さな点にしか見えないことから、それは気の遠くなるような作業だった。

1930年に入り、トンボーはふたご座のある領域を観測していた。同年2月18日、トンボーは1月23日と1月29日に撮影された写真の間で、動いている天体と思われるものを見つけた。その移動量は小さく、海王星の外を回る天体に間違いなかった。1月20日に撮影された写真にも、同じように移動している天体が写っている。さらに別のカメラで撮影した写真にも確かに写っていることが確認できた。

トンボーはさらに確認を行ったのち、1930年3月13日にハーバード大学天文台へと報告され、惑星Xが見つかったことが公表された。
その後、その天体には「Pluto」という名前が与えられた。これは当時11歳だったヴェネチア・バーニーという少女によって提案されたもので、ローマ神話に登場する冥界を司る神の名前だ。太陽系の中で最も遠い星に名付けられる名前としてはうってつけで、また頭のPLという2文字は、パーシヴァル・ローウェル(Percival Lowell)

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