2015年8月7日 12:00
Pepper任せの四半期決算発表、ソフトバンク 孫氏が注力する先は「Sprint」
孫社長自身は「SprintとT-Mobile USを合併させて、三国志ではないが第三極として戦うつもりだった。しかし、合併の認可が米国当局から受けられなかったため、冬の決算発表では風邪を引いていたことも自信をなくしていた。場合によってはSprintを売っぱらうことも覚悟した」と半年ほど前の状況を解説。
続けて「季節は変わり、風邪は完全に吹き飛んだ。自信がよみがえってきた。作戦が見えてきた。設計図が見えた」と、Sprintの改革に意欲をもって取り組んでいること語った。
Sprintの改革には大きく2つの柱で取り組むという。
ひとつめははOPEX(運営費)の削減。もうひとつはCAPEX(設備投資に関する資本的支出)の大幅効率化だ。これは、ソフトバンクがボーダフォンを買収して現在のような経営状況に立て直した日本での手法を参考にしたもの。
特に孫社長が強くアピールしたのが、CAPEXの大幅効率化について。
モバイル事業では通信品質やカバレッジの確保のため、設備投資費が重要となる。会見でも孫社長は「通信事業者、唯一最大の商品はネットワーク」と説明。しかしこれまでSprintの通信品質については、TモバイルUSとの合併も計画していたため、Sprintの技術部門に任せていたとのこと。