若き起業家たちの夢とその戦略 (3) 「とにかく資金が無かった」Voyagin再起への道
この経験は、サービス作りのヒントを集める重要な機会になりました。ちなみに、17年前から海外には「Viator(ビアター)」というツアーやアクティビティを販売する企業がありましたが、当時日本には類似のサービスはまだありませんでした。
○「作り手の理想のサービス」がユーザーニーズと合致するとは限らない
――― それから起業に至るまで、どのような道のりがありましたか?
半年間は2社目の会社に在籍しながら週末を使い、友人経由で集めた仲間たちとプロジェクト形式でサービスを作っていました。でも、全然時間が足りなかったんですよね。特に開発においては、平日もフルコミットしなければ形にならないと気づいたんです。それからは、僕に続き現CTOも会社を辞め、1~2カ月で一からサービスを作りました。最初の半年で作ったものは何も生かされませんでしたね(苦笑)。
同時に、サービスサイトに掲載する商品(ツアー・アクティビティ)が少ないとユーザーを獲得しづらいため、何か掲載してもらえないかと、友人やその友人などを頼って、アナログな方法で商品を集めていました。
2011年にサービス(当時の名称はFindJPN)をリリースした際は、20~30程度の商品を掲載していました。