2015年8月17日 08:00
若き起業家たちの夢とその戦略 (3) 「とにかく資金が無かった」Voyagin再起への道
このつながりが大きなターニングポイントになりました。その方がVoyaginユーザーで、僕が東京をアテンドした際に、資金調達を目指している話をしたところ、シンガポールで開催されるイベントに誘っていただきまして。現地に出向いてプレゼンしたところ、すぐに資金調達が決まったんです。
「日本とインドネシアに絞れ」とアドバイスを受けてからは、 "資金があるうちに売れる商品をできるだけたくさん出そう" と考え方を変えました。以前はCtoCの商品しか想定していませんでしたが、「ロボットレストラン」のような人気スポットのチケットを代理購入するようなBtoBtoCの品揃えも増やしました。これにより、ユーザーが「まずはマスプロダクトを想起して検索し、Voyaginにたどり着き、他の商品もついでに買う」というサイクルを実現しましたね。
○目先の利益にとらわれず、本業に直結した方法で資金を生み出す
――― 話しは少し戻りますが、資金が底をつきかけたときでも辞める社員はほぼいなかったと伺いました
それは、「会社が大変な状況にある」とは一切知らせなかったからですね(笑)。一時期、社員の給料はなんとか支払いつつ、僕の給料は止めていたことも秘密にしていました。