くらし情報『Ultra HD Blu-rayは何を狙うのか - 西田宗千佳の家電ニュース「四景八景」』

2015年8月21日 08:30

Ultra HD Blu-rayは何を狙うのか - 西田宗千佳の家電ニュース「四景八景」

登場の背景にあるのは、ディスクメディアに求められるものの変化と考えていい。

○物理メディアとしてのジャンプアップは小さい

Ultra HD Blu-rayは、ディスクの物理的性質としては、既存のBlu-rayと大差ない。3層までのメディアが想定されており、各層の容量は25GBもしくは33GBとなっている。だから、メディア容量としては25GBから100GBまでとなる。これは、現在記録用に使われている「BDXL」そのもの。Ultra HD Blu-rayは記録用ではなく配布用(ROM)規格なので、ディスクメディアとしての性質は異なるものの、技術的にはある意味で枯れたものである。DVDからの技術的なジャンプアップが大きく、いろいろなハードルが存在したBlu-rayの頃とは大きく異なる。映像を収録するためのコーデックや音声規格などはBlu-rayと異なるものの、そうした部分はソフトウェアでカバーすることも可能である。


とはいえ、Blu-rayに対応していても、Ultra HD Blu-rayを読み込めるドライブを搭載している機器は、世界レベルで見ると意外なほど少ない。海外では録画機のニーズがほとんどなく、BDXLは実質的に日本国内でのみ使われていたためだ。

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