2015年8月24日 09:42
身代金を要求するランサムウェア、次の標的は「ウェアラブルデバイス」
(Rosch氏)
近年のランサムウェアの特徴は2つある。それが「お手軽な料金」と「カスタマーサービス」だ。
身代金というと大層なことのように思えるが、その金額はたったの300ドル(国内では3万円が相場)。先進諸国のネットユーザーであれば、多少痛い出費であっても決して払えない金額ではないことから支払う人物が出てくる相場で、「攻撃者側も様々な調査から価格帯を抑えている」(Rosch氏)ようだ。
一方の「カスタマーサービス」では、"電話サポート"も行っているようだ。
「"身代金"の支払いはプリペイドカードかビットコインが主流で、ビットコインは特に利用者の追跡が難しいことから攻撃者が好んで利用している。ただ、ビットコインは新しい通貨のため、使い勝手が複雑だ。そこで、多くのコンシューマーはカスタマーサービスを利用して使い方を尋ねる。
そのためにカスタマーサービスを用意している。
日本においても同様に窓口が用意されており、日本人が雇われている。ただの"犯罪"というよりも、もはや一種の"ビジネス"を構築しているといってもいいだろう」(Rosch氏)
●ランサムウェアが狙う次は「ウェアラブルデバイス」