2015年8月24日 13:37
シリコンバレー101 (627) 握手券のために音楽を買う - 同じような問題が音楽ストリーミングでも
例えば、100万人のユーザーがいるとして、まずは売上をひとまとめにし(ビッグプール:999万ドル)、そこからストリーミングサービスの取り分30%(300万ドル)を引いた残り(699万ドル)がロイヤリティの総額になる。
999万ドル(総売上) - 300万ドル(サービス30%) = 699万ドル(ロイヤリティ)
そしてロイヤリティ(699万ドル)を総ストリーミング数で割った金額が1ストリーミング再生当たりの支払額になる。仮に総ストリーミング再生数が10億回だったとしよう。
699万ドル(ロイヤリティ) ÷ 10億(総ストリーミング再生数) = 0.007ドル(1ストリーミング当たりのロイヤリティ)
自分が好きなアーティストの曲を再生すると、0.007ドルがそのアーティストに支払われる。何の問題もないように思える。しかし、音楽を聴くためではなく、ひたすら再生回数を増やすユーザーが出てきたらアーティストへの支払いは歪んでしまうのだ。Spotifyは31秒以上、Apple Musicは20秒で再生1回分と数えるそうだ。ビッグプール方式では、再生クリック数によってアーティストへの分け前が変わる。