2015年8月24日 13:37
シリコンバレー101 (627) 握手券のために音楽を買う - 同じような問題が音楽ストリーミングでも
ビッグプールのトラブルが最悪なのは、音楽が好きで音楽を楽しんでいる人たちが支払っている料金の分配先が、再生クリックを増やしている曲に流れていってしまうことだ。
総売上(ビッグプール)からではなく、ユーザーの支払額の枠内からロイヤリティの分配を算出する契約者シェア方式(Subscriber Share Method)だったら、クリック詐欺のような問題を避けられる。
1ユーザーの支払額(9.99ドル)-30%(7ドル) = ロイヤリティ(6.99ドル)
あるアーティストの曲の再生が25%を占めていたら、6.99ドル×0.25=1.75ドルがそのアーティストに支払われる。誰かが1人のアーティストだけを1万回再生を続けたとしても、そのクリックからの支払いは6.99ドルが上限になるし、自分が支払っているサービス料金がそのアーティストに流れるようなことはない。
○問題はストリーミングサービスの不透明感
Laguana氏が述べるように、ビッグプール方式が危ういものだとしたら、なぜ見直されないのだろうか。クリック詐欺が起こってもロイヤリティの分配が変わるだけで、ストリーミングサービスの取り分(30%)