2015年8月24日 13:37
シリコンバレー101 (627) 握手券のために音楽を買う - 同じような問題が音楽ストリーミングでも
には影響しないため、ストリーミングサービスの対応は鈍い。また、ストリーミングサービスの歴史は長く、すでにビッグプール方式が定着している。将来、クリック詐欺が深刻な問題になったら慌てるだろうが、現状では今さら変更することにレーベル大手は腰が重いとLaguana氏は指摘している。
SilentSeptemberは、音楽を楽しむ音楽ファンが存在を示す手段だ。好きなインディアーティストだけをノンストップで再生して、9月にインディアーティストへのロイヤリティの割合が急増したら、レーベル大手はクリック詐欺が深刻な問題になる前にビッグプール方式を見直し始めるだろう。「メジャーレーベルがビッグプールから離脱したら、それが音楽産業の流れになる」としている。
筆者はApple Musicを毎日利用している。支払っている料金は再生しているアーティストに分配されてほしいと思っている。
でも、SilentSeptemberに協力するつもりはない。単純に考えたらビッグプール方式はLaguana氏が指摘するような問題を抱えているが、同氏の指摘はもっと議論と検証が重ねられるべきだと思っている。
例えば、YouTubeなどがクリック詐欺と戦ってきた歴史を考えると、Laguana氏が指摘するほど音楽ストリーミングサービスや音楽レーベルに隙があるとは思えない。